活用法その4:ノンリコース型
4.ノンリコース型(責任限定)私募債の活用
社債の発行条件によっては投資対象事業関連収益及び資産に限定した社債を発行することも可能です。
ただし、かなりハイレヴェルな内容及び発行となるので検討が必要ですが。
通常の私募債で発行する場合の返済義務はもちろん会社が全責任を負うことになりますから、事業がうまくいかず社債が償還(返金)できないとしてもその償還義務が債務となって償還満期日に遅れようがいずれ返金しなければならりませんし、その義務は消えません。
それが、この責任限定のノンリコース型とすると、そもそも投資対象事業がこけてしまってうまくいかなかった、ゆえに私募債発行会社としては責任がなく返済しないという条件の私募債とすることができるのです。
何か発行会社にとってはとても都合の良い私募債ですが、まぁそれがノンリコース型と言われる所以です。
しかし、それだけ気軽にやれるものではありません、場合によっては訴訟を招きやすくなるリスクもありますので、それなりのシビアーな段取り、手続きが必要になろうかと思います。